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宮崎・日南の老舗喫茶店「五番館」が復活 「鉄板焼きそば」など看板メニューも引き継ぐ

店舗入り口に立つスタッフ

店舗入り口に立つスタッフ

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 喫茶店「五番館」(日南市材木町、TEL 0987-23-6581)が7月4日、事業承継し、再オープンした。

レシピを受け継いだ「鉄板焼きそば」

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 同店は市の中心市街地・油津で42年間営業していた喫茶レストランだった。看板メニューの鉄板焼きそばやナポリタンなどは県外客からも人気だったが、今年1月に惜しまれつつも閉店した。その後、元店主と知人だった「NPO法人ごんはる」(日南市北郷町)代表の姫野慈人さんが事業承継し、再開した。姫野さんは「42年続くことはすごいこと。文化であり、なくなってしまうと街にも活力がなくなってしまうと思った。閉店の反響は大きく、元店主の元にも再開を求める声が多く寄せられていた。『この場所で、同じ味を続けたい』という私と元店主の思いが合致し、日南に縁がある飲食店の経営者の力も借りながら、今回の開店にこぎ着けた」と話す。

 メニューは、以前から看板メニューだった「鉄板焼きそば」「ピラフ」(以上650円)、ナポリタン(700円)。ほか、「チキン南蛮定食」(1,000円)、「えびフライ定食」(1,100円)なども用意する。

 再開に伴い、スタッフは一新した。店長の南村絵里香さんは「一番苦心した点は、いかに『五番館』の元の味を変えずに継承していくかということだった」と話す。店の看板メニューでファンも多い鉄板焼きそば、ナポリタン、ピラフは元料理長がレシピを伝授し、試食を重ね開店に臨んだ。それ以外の定食メニューなどはリニューアルし、新たに酒類も提供する。姫野さんは「伝統を残しつつも、新しいカラーは出していきたいと話す。

 「油津の中心部にあり、観光の情報発信として、地域に寄与できる場所でもある。ただ料理を提供するだけではなく、ここから発信して地域に貢献できる施設でありたい」とも。南村さんは「いろいろな方が気軽に入っていけるような店にしていきたい」と意気込む。

 席数は36席。営業時間は11時~17時。水曜定休。

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