宮崎市の若草通りにある古着店「PRELOVED CLOTHING YA」（宮崎市橘通東3）が3月13日、オープン1周年を迎えた。

店舗外観

　店主の富川靖子さんは宮崎出身。高校卒業後、兵庫県の芸術大学に進学し、テレビ局のADやブランディング事業を手掛ける会社を経てUターンした。富川さんは「震災をきっかけに大阪に移転になった会社を2年前に辞め、そのまま大阪でネットショップを立ち上げた。私が高校生くらいまでは若草通りもとてもにぎわっており、街なかに遊びに行くのが楽しみだった。今は映画館もなくなってしまい、帰省する度に知っている店が減ってシャッター街になっていく様子を寂しく思っていた。いつか帰ってきて宮崎のために何かやらないといけないという気持ちもあり、若者が『つまらない』といって出ていってしまう現状をどうにか変えたいと店を立ち上げた」と話す。

　店内には「多くの人に気に入られるよりも、少ない人でもいいからファッションが好きな人が通える店にしたい」と、富川さん自身が「かわいい」と思った商品を並べる。

　富川さんは店舗の営業と並行してデザインの仕事も続けつつ、焼酎バーにスタッフとして立つこともあるという。富川さんは「『宮崎にはかわいいお店がない』と思っている若い世代はもちろん、年齢関係なく、洋服好きがファッションを楽しめる空気を宮崎で作って行きたい。気軽におしゃべりしに来てもらうために作ったカウンターも自慢。洋服好きに限らず、いろいろな形のコミュニティーを作っていけたら」と話す。

　営業時間は11時～20時。