「第105回全国高校野球選手権記念大会」（＝以下、甲子園）に出場する宮崎学園（宮崎市昭和町）が8月4日、同校敷地内の大坪記念ホールで応援練習を行った。

宮崎大学のチアダンス部が、宮崎学園のチアリーダーに応援指導を行った

　今大会が甲子園初出場となる同校は、生徒応援団を結成。チアリーダーや男子応援リーダーをはじめ、吹奏楽部や一般参加の学生も合わせると総勢約700人の応援団になる。チアリーダーと男子応援リーダーは甲子園に向けて臨時で集まったメンバーたち。吹奏楽部も7月31日に「第47回全国高等学校総合文化祭」から帰ってきて間もない中、全員が短い練習時間で、それぞれ仕上げ、今回の全体応援練習に臨んだ。

　普段はダンス同好会として活動しているメンバー中心で結成しているチアリーダー。全体練習前には、宮崎大学チアダンス部「Daisy Girls（デイジーガールズ）」の手束梨音さんと高見陽愛さんが駆けつけ、約1時間の応援指導を行った。宮崎学園チアリーダーのキャプテン山元優羽さんは「甲子園は憧れの場所。教えてもらった細かい動きも意識して、選手を元気付けられるように精いっぱい応援する。アルプススタンドでの応援は疲れも出てくると思うが全員で支え合って頑張りたい」と話す。

　応援団長の澤晃真さんは「私も3年間バスケットボール部で先生や友達などたくさんの方々に支えてもらった。恩返しの気持ちも込めてチーム一丸となって勝利したい」と意気込む。応援指導を行ったバスケットボール部顧問の重信吉秀教諭は「これまでコロナ禍でさまざまな行事が中止になったこともあり、受験を控えている生徒たちの参加も多い。学生生活の中で貴重な経験になると思うので、甲子園での応援をぜひ楽しんでほしい」と話す。

　先日の抽選会の結果、同校の試合は8月11日第4試合に行われる予定で、相手は栃木県代表の文星芸大付属高校。16年ぶりの甲子園出場となる同校だが最高成績はベスト4、春夏合わせて13回の出場を誇る古豪。

　8年前の県予選決勝でも伴奏指揮を担当している吹奏楽部顧問の佐藤一哉教諭は「私も生徒たちも甲子園の舞台は初。与えられた環境に感謝して精いっぱい応援してほしい。甲子園出場校には吹奏楽部の強豪も多いので他校の応援も楽しみ。演奏でも負けないようにチームを盛り上げたい」と話す。

　同校は生徒応援団とは別に甲子園特別応援団も結成する。対象者は職員や保護者をはじめ、卒業生やその家族など。申し込みは8月8日まで。