高原町在住の中武榮子さんがユーチューブチャンネル「榮子ちゃんねる」を立ち上げて、2月10日で3カ月がたつ。投稿動画の中には1カ月で約1万8,000回再生されたものもある。

「べぶばっぐ」を作る様子。べぶは牛を意味する

　最も再生数が多いのは「季節物の柚子（ゆず）で、ジャムを作ってみました」と題した約14分の動画。フード事業のプロデューサーで、中武さんの弟子だという20代の内山圭さんと共に、自宅で取れたユズを使ったジャムの作り方を紹介している。

　「70歳になる榮子ちゃんの備忘録」という副題を持つ同チャンネルは、以前「花・あそび」というブランドでジャムやピクルスを製造販売していた中武さんが、食品加工を指導している内山さんと、農業に取り組む上床香櫻里さんに出演・撮影・編集を依頼して制作している。動画内容はオリジナルの家庭料理や、高原町が肉牛の生育地であることにちなみ、飼料袋や米袋から作る「べぶばっぐ」と名付けた紙製バッグ作り、ご近所グループ「かまんけばっばん」のメンバーたちとの会話など多岐にわたる。

　中武さんは「30年間専業主婦として得た知見を加工業やものづくりの指導などに生かし本にしたいと思ったが、ユーチューブの方が誰にでも見てもらえるのではないかと考えた」と話す。再生数が増えた理由について、ジャムの加工のポイントを詳しく分かりやすく話したのが要因では。年齢差のある私たちの会話や楽しい雰囲気が伝わったのではないか」とも。

　今後も、さまざまな内容の動画制作を予定しているという。