トレーラーを活用した一棟貸しのグランピング宿泊施設「OceansideRanch（オーシャンサイドランチ）」（宮崎市内海大字大園、TEL 070-2434-1173）が1月8日、オープンした。

全ての棟で水平線から上がる朝日を眺めることができる（画像提供＝「OceansideRanch」）

　内海エリアにあるイルカ岬の高台にあり、海が一望できる敷地には、全5棟の宿泊棟のほか、管理棟や屋外サウナ、サーフボードロッカーを兼ねた倉庫が並ぶ。各棟にはそれぞれ広いウッドデッキを備え、プールやBBQ（バーベキュー）グリル、たき火台を設置する。室内には簡単な調理が可能なミニバーも用意。うち2棟はペットの同伴も可能。

　マネジャーの井原祐樹さんは「九州県内に加え、大阪や東京といった都市圏からのファミリー層、カップル層をターゲットに、コロナ禍が落ち着けば海外からの客層も想定している」と話す。「高台にあるのでどの部屋からも海の眺めが抜群。アクティビティーや観光スポットも楽しめるが、滞在するだけで快適に癒やされる場にした」とも。海外では牧場に滞在するだけで楽しめるようなグランピング施設が増えていることから、「海の牧場」を意味する「OceansideRanch」と名付けた」という。

　運営はサーフィン関連を中心としたスポーツ用品の輸入・製造・販売を手掛ける「キヨモ」。施設近辺には日南の伊比井や青島の木崎浜といったサーフスポットも点在しているため、サーフボードロッカーや屋外シャワーなどの設備も備える。

　同施設は、土地を所有する「洋香園」の小村亘さんが、青島の「ANAホリデー・イン リゾート宮崎」でBBQを提供している「Surf Grill」の竹中久雄さんに土地の有効活用を相談したところ、「全国的に盛り上がっているグランピングリゾートの波に乗ろう」と提案があり、「キヨモ」の代表である岸田力さんの紹介を受けたことが開業につながった。公共の上下水道がないエリアだったが、「宮崎の観光発展のためになれば」と小村さんが民間として上下水道を整備した。

　基本料金は4万4,000円と4万6,200円の2プラン（素泊まり2人まで）。追加1人につき5,500円増しで、最大5人まで宿泊できる。オプションでBBQセットや食材持ち込みでのBBQグリルのみの利用も可能。今後は朝食や夕食といった食事提供のサービスを充実させる予定。受付時間は10時～21時。