
宮崎のJR日南線・木花駅が1月29日、読売巨人軍の球団カラーに塗装され、「ジャイアンツ駅」としての完成セレモニーが開かれた。
同チームは例年、木花地域をキャンプ地の拠点とする。今回のプロジェクトは、団体「木の花サポーターズネット」や宮崎大学などが協力して実施した。JR日南線の利用促進や木花地域のPR、巨人軍と地域との絆をさらに深めていきたいと地域住民や企業からも寄付を募り、木花駅を黒とオレンジのジャイアンツカラーへ塗り替えた。
木の花サポーターズネット事務局の釘元伸弥さんは「プロジェクトは一度頓挫したが、木花のまちづくりの拠点としていこうと、2年前から交渉を再開し、約5年かけてやっと実現できた。ジャイアンツを地域から応援しようと企画し、ジャイアンツキャンプに合わせて公開できた。市外、県外からの人に来てもらい、地域活性化の起爆剤にしたい」と話す。
セレモニーでは、河野太郎宮崎市副市長のあいさつの後、除幕式を行った。ほかにも、駅舎内では巨人軍に関連するグッズ、駅の前では巨人軍キャンプ用にラッピングされた宮崎交通のバスを展示。宮崎県のご当地キャラクター「みやざき犬」が3匹応援に駆け付けた。
今後も駅周辺を活用した継続的なイベントを予定している。木の花サポーターズネット事務局代表の吉野恒男さんは「寄付いただいたお金を全て駅舎で使いたかったので、クラウドファンディングは使わずに、直接寄付で資金を集めた。木花地区の代表的な場所となってもらいたい」と話す。