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三股のゴマ農園が「黒色な黒胡麻たれ」発売 老舗のしょうゆ蔵とコラボ

(左から)「黒色な黒胡麻たれ」を紹介する持永芳崇さん、下石正秋さん

(左から)「黒色な黒胡麻たれ」を紹介する持永芳崇さん、下石正秋さん

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 ゴマの生産加工販売を担う「しも農園」(北諸県郡三股町樺山、TEL 0986-52-4125)としょうゆやみそを製造する「持永醸造」(都城市下長飯町、TEL 0986-47-4327)が、「黒色な黒胡麻たれ」を開発した。

肉料理とも相性が良いという「黒色な黒胡麻たれ」

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 国内自給率は0.1パーセントとされるゴマを特産品としている三股町。一時は生産量が減ったが、2008(平成20)年からは「みまたんごま」ブランドとして復活プロジェクトがスタートした。同農園はプロジェクトの中心となり、農薬や化学肥料を使わずゴマの生産に注力してきた。

 「黒色な黒胡麻(ごま)たれ」(250グラム=希望小売価格 918円)は、1867(慶応3)年創業の「持永醸造」とコラボレーションして開発した商品。同農園の下石正秋社長は「ゴマ油のしぼりかすは飼料以外に使い道がなく、何か利用できないかと『持永醸造』の持永芳崇専務に相談し、開発が始まった」と振り返る。たれは、原材料に「ヒュッテきのこファーム」(美郷町)の有機原木シイタケの規格外品などを使い、昆布や砂糖、みりんなどを使って作った。

 「南九州に多い甘味の強いしょうゆではなく、全国の人に好まれるよう味を目指し改良を重ね、肉料理、豆腐、ギョーザ、揚げ物などさまざまな料理に使ったり、ほかの調味料と合わせたりできる、見た目も濃厚なたれが完成した」と下石社長。「安心安全でアップサイクルな食品をつくり、農業の循環サイクルの構築を目指している」とも。

 持永さんも「当社は少量から生産できることも強み。今後は金ゴマを使うたれの開発も考えている」と意気込む。

 販売場所は「若草ヒュッテ」(宮崎市)、「しも農園」「三股物産館 よかもんや」(三股町)、「持永醸造」。

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