宮崎・鹿児島をまたがる霧島山系・高千穂峰の登山客に向けた「高千穂峰マイカー回送サービス」が5月18日に始まった。運営は霧島マウンテンコネクト(都城市)。
同サービスは、登山者が高千穂峰に登っている間、登山口に止めた車を下山口まで回送するもの。同社代表の内村雅樹さんは、高原町の皇子原公園や奥霧島御池キャンプ村の管理も務める。内村さんは「高千穂峰周辺には直通のバスや列車がなく、タクシーなどの開業も進んでいない。登山者は車を止めた登山口へ戻る必要があり、『不便』という声を聞いていた」と話す。同町の登山ルート「天孫降臨コース」が国の公式登山道として整備されたこともあり、今後の登山客増加を見据えてサービス開始を決めたという。
サービスの利用には、公式LINEでの事前申し込みが必要。必要情報を入力し、決済後、申込者の住所宛てにキーボックスが郵送される。登山当日、車を登山口に駐車し施錠。キーをキーボックスに入れ、車のハンドル部分にセットした後、登山へ向かう。その間、運営スタッフがキーボックスからキーを取り出し、車を下山口へ運ぶ。登山者は下山後、キーボックスを所定の場所に返却する流れ。申し込みから回送まで全て非対面で済ませられ、「時間に縛られることなく、自由に登山を楽しめる」という。登山者情報を事前に把握できることから、安全面での見守りにもつながる。
内村さんは「立山黒部や八ヶ岳などにも同様のサービスはあるが、高千穂峰のようなショートの山では珍しい。高千穂峰はさまざまな魅力のある山なので、魅力を広く知ってほしい」と話す。
利用者には、温泉割引券やお菓子などの配布も考えており、「登山をきっかけに、町にも遊びに来てもらえればうれしい」とも。「今後は登山ガイドやタクシー、弁当の手配など、さまざまな希望に応じるコンシェルジュのような役割を担っていけたら」と意気込む。
料金は1回3,300円または6,600円(利用する登山口・下山口で異なる)。申し込みは公式LINEで受け付ける。見積もりや相談は無料。