宮崎県綾町にカフェ「おちゃどころ きねずみ」(綾町北俣、TEL 080-3954-6259)がオープンして、6月10日で2カ月がたつ。
開業したのは木村恵実香さん。絵本作家の父・木村晃彦さんと母・光子さんが6年前まで、約30年にわたり営んできたペンションを活用し、カフェとして再生した。
ペンションは晃彦さんと光子さんが田舎暮らしに憧れて千葉から移住して始めたもので、ログハウスは晃彦さんが試行錯誤しながら3年以上かけて建てた。野菜や果物を使った料理を、宿泊客に食事を提供してきた。その傍ら、晃彦さんは絵本作家として創作活動を続け、光子さんは幼稚園勤務の経験を生かし、2人で県内の幼稚園や保育園を巡り、読み聞かせや人形劇を行ってきた。晃彦さんは「畑作業をしていると畑で起きることが絵本のストーリーになった」と作家活動を振り返る。県内外から多くの宿泊客が訪れていたが、6年前に晃彦さんが体調を崩したことで閉業した。
大学進学で上京し、インド留学やインド料理店での勤務を経て経験を積んだ長女の恵実香さんは綾町に戻り、ペンションを喫茶店として引き継ぐことを決心。「父が体調を崩して帰省した時に、父の絵本を伝えていきたいという思いと、自分で喫茶店をしたいと思っていたことが合わさり、ここをカフェとして再開したいと思った」と恵実香さん。
カフェでは、野菜や果物、小麦などを使い、「インド風カレーのプレート」「みそピザのプレート」(以上1,800円)、天然酵母で焼き上げた「きねずみのパンとスープ」(900円)などのほか、チャイやケーキなども用意する。
恵実香さんは「南インド料理をベースに提供している。インド料理になじみがない人にも食べてもらいたい」と話す。料理は恵実香さんが中心となり、光子さんがサポート、体調が回復した晃彦さんが接客を担当する。
店内のテーブルや椅子も晃彦さんが手作りしたもの。棚には晃彦さんが描いた絵本をはじめ、多くの絵本を並べる。恵実香さんは「のどかな場所で絵本をめくったり、テラス席で鳥のさえずりに耳を傾けたりしながら、ゆったりとした時間を過ごしてほしい」と話す。
営業は金曜・土曜・日曜の11時~16時。