九州産の野菜や果物などを販売する通販サイト「やお九州」（宮崎市池内町崎ノ湯、TEL 080-3721-1064）が10月3日、10周年を迎えた。

「4粒の種から蘇った」とされる宮崎の伝統野菜「佐土原なす」

　「yao」社長の服部学さんが運営する同サイト。2011（平成23）年、九州産に特化した野菜の通販サイトとしてオープンした。服部さんは「消費地が東京や大阪、名古屋などの都市圏になると、宮崎から発送すると到着までに時間がかかったり、配送料が高くなったりといった物流の問題があり、最初は利用者を増やすことが難しかった。しかし、10年運営を続けることで、本当においしいマンゴーを作る生産者とも出会え、リピーターも着々と増えてきた」と振り返る。

　10周年を記念し、10月10日まで服部さんのトレードマークとなっている帽子「『や』帽」や、「野菜詰め合わせ、高級イチゴジャム、蜂蜜セット」（以上5,000円）などを販売している。

　服部さんは「新型コロナウイルスの影響で、宮崎の伝統野菜『佐土原なす』が販売で苦戦していた時、当サイトで特設ページを作って販売したところ、購入者にも生産者にもとても好評だった。最近では、宮崎産のアボカドが全国的に注目されている。次の10年に向けて、宮崎の食のポテンシャルを掘り起こし、チャレンジしていきたい」と話す。