「旬の野菜と炭火と天ぷら『やっ本気（やっまぢ）』」（宮崎市中央通6、TEL 0985-23-3213）が、宮崎市の繁華街・ニシタチにオープンして2カ月がたつ。

コの字型のカウンター席

　8月2日にオープンした同店。店主の黒木昿偉智さんは、ニシタチで2002（平成14）年から居酒屋「居心地屋やまぢ」を経営していた。しかし、新型コロナウイルスの影響を受け、7割近く占めていた宮崎県外からの客足は、9割近く激減。今年の4月末に惜しまれつつ閉店した。

　新店舗は店名を変え、店のスタイルも地元の人がより来店しやすいようにした。移転場所は同じニシタチの中でも、個人店が立ち並び、地元客も多い人情横丁を選んだ。席数は23席。

　黒木さんは「地元に密着した提供の仕方を考えたら、リーズナブルで普段食べ慣れているような食材を扱う方がいいと思った。席に部屋を作るとお客さまと話もできないし、料理を提供するのも時間がかかってしまう。それなら、一番お客さまと近い空間を作るためにコの字カウンターの店がいいと思った。少人数の客を想定し、料理も1～2人前で用意し、以前の店舗よりリーズナブルに提供する」と話す。

　新店舗には、油分をカットし食感を向上させる多機能分子調理器具「Dr.Fry」を導入し、揚げ物や天ぷら作りに使う。黒木さんは「以前の店舗から人気の『やま手羽の唐揚げ』（150円）もよりおいしくなった。『里芋の天ぷらさとちゃん』（100円）や『カプレーゼの天ぷら』（300円）などのレギュラーの天ぷらメニューは、『Dr.Fry』によって味が劇的に変わり、油もののイメージが変わると思う」と話す。そのほか、地元の青果店と協力し、宮崎産の旬の野菜も期間限定の天ぷらメニューとして提供。「はまゆうどりのもも焼き」（600円）や「元祖バラスミ」（900円）などの炭火焼きメニュー、炭火焼きを注文するとセットで頼める「炭火焼きTKGセット」や「豆腐の揚出し」（以上400円）なども用意する。

　黒木さんは「地元の方に普段使いしてもらえる店を目指したい」と話す。

　営業時間は15時～24時（金曜・土曜は翌3時まで）。日曜定休（祝日の場合は翌日）。