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青島の「ファミリーショップますだ」で「くじ弁」 老舗米穀店のユニークな弁当企画

ご飯釜を利用したくじ弁

ご飯釜を利用したくじ弁

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 宮崎・青島の米穀店「ファミリーショップますだ」(宮崎市青島3、TEL 0985-65-1008)が現在、くじ引き形式のお弁当「くじ弁」を販売している。

約20センチはある大型のエビが2本入った「特製エビフライ弁当」は、リピーターも多い

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 同店は宮崎・青島で創業70年になる老舗の米穀店。米の販売などを中心に日常品や弁当の販売も行っている。3代目の増田政浩さんは10数年前に宮崎にUターンする以前、県外の洋食店で料理人をしていた。「店を手伝う中で、若い方にどうやったらお米を食べてもらえるか考え、まずは弁当を作って食べてもらおうと販売を始めた。その後も何か面白い取り組みができないか試行錯誤していく中で、テレビで見掛けたガチャガチャ(カプセル玩具)を利用した弁当をヒントに、『くじ弁』を考案した」と話す。

 「くじ弁」は500円のワンコインで購入でき、ご飯釜に敷き詰められカプセルの中に入ったくじを引く。くじの中には「スペシャル・宮崎産黒毛和牛ステーキ弁当」(1,800円)や「スペシャル・エビフライ弁当」(850円)、「チキン南蛮弁当」(520円)、「おにぎり弁当」(320円)のほか、交渉次第でメニューが決まる「店長のきまぐれ弁当」も入っている。増田さんは「当初は不定期で販売していたが、『くじ弁』を楽しみに来店する家族連れの方もおり、お客さまが喜んでいる姿を見るのが楽しいと思ったので、8月からは毎日販売している」と話す。

 弁当の米は、長年かけて選定した農家から直接買い付けた「えびの産ヒノヒカリ」を使う。増田さんは、「えびの地区のヒノヒカリは、冷めた後にうま味と強烈な甘味が出るのが特徴。最近では、弁当を食べた若いお客さまが、弁当の米を購入したいと買いに来てくれるようになった」と話す。

 弁当は、その日炊いた米がなくなり次第販売終了。事前に電話予約で注文を受けることも多いという。増田さんは「だいたい12時30分ごろには売れ切れになる。『くじ弁』は、タイミングによってはすぐに対応できないため、早めに一度くじを引いた後、時間をおいての再来店や、翌日に受け取りに来ていただけると安心」と話す。「なるべく手作りにこだわっている。副菜も母が作り、本当に懐かしいおふくろの味。『ここに行かないとこの味は食べられないよね』という店作りをしていきたい」とも。

 営業時間は7時~18時30分。弁当の注文受け付けは9時~(材料がなくなるまで)。日曜定休。

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