一般社団法人宮崎県ジャズ協会は、2026年10月10日(土)、宮崎市清武文化会館にて、小学生から高校生までを対象としたJAZZワークショップを開催します。講師を務めるのは、ニューヨークを拠点に活動するジャズピアニスト・山中迪貴をはじめ、タイローン・アレンII、ジミー・マクブライド、そして国内外で活躍し、宮崎での子どもたちの指導にも継続して関わるトランペッター・広瀬未来。ジャズならではの即興演奏やアンサンブルを通じて、「自由に音を出すこと」「仲間の音を聴き、自分の音で応えること」の楽しさを体験するプログラムです。

上手に演奏する」だけじゃない。ジャズの楽しさを子どもたちへ今回のワークショップで大切にしているのは、本格的なジャズの技術を短時間で習得することだけではありません。ジャズには、決められた楽譜を正確に演奏するだけでなく、その場で生まれた音に反応したり、自分なりのフレーズを奏でたり、演奏者同士で音を通じたコミュニケーションを楽しんだりする魅力があります。
そこで今回は、子どもたちが短い時間でもジャズの面白さを感じられるよう、ジャズのアンサンブルや即興演奏を分かりやすく体験できる内容を予定しています。世界の第一線で活動するミュージシャンと同じ空間で実際に音を出しながら、普段の練習とは異なる音楽のつくり方に触れていきます。

生徒の演奏を見守る広瀬未来氏
「失敗した音」だって、音楽になるワークショップでは、「正しい音を出さなければならない」という考え方から少し離れ、自由に音を出す体験も大切にします。あえて崩して演奏する。思い切って音を出してみる。予想していなかった音が出ても、それを周りの演奏者が受け取り、次の音へつなげていく。一見すると「失敗」に思える音も、ジャズではその瞬間にしか生まれない表現になることがあります。
宮崎県JAZZ協会では、こうした体験を通じて、子どもたちに「こんな表現もあっていい」「自分の音を出していい」と感じてもらうことも、今回のワークショップの大切な目的の一つと考えています。

代表理事 香月保乃
代表理事 香月保乃 コメント今回のワークショップでは、子どもたちに「上手に演奏すること」だけではなく、ジャズならではの自由な表現の楽しさを感じてもらいたいと思っています。ジャズでは、一見「失敗した」と思うような音や、少し変わった音も、その人らしい表現として音楽になることがあります。世界で活躍するミュージシャンと実際に音を出しながら、「こんな表現もあっていいんだ」と感じてもらえることには、とても大きな意味があると思っています。宮崎にいながら本物の音を間近で聴き、一緒に音楽をつくる貴重な機会です。ジャズをやったことがない子どもたちにも、ぜひ自分なりの音を出す楽しさを体験してほしいです。
山中迪貴(Piano)
ニューヨークを拠点に活動するジャズピアニスト、オルガニスト、コンポーザー。The New Schoolで教鞭を執るなど、演奏と教育の両面で活動しています。今回のワークショップでは、子どもたちがジャズのアンサンブルや即興の面白さを体験できるプログラムに参加します。
広瀬未来(Trumpet)
ニューヨークでの活動を経て、現在は国内外で演奏・教育活動を展開するトランペッター。宮崎県JAZZ協会の次世代育成事業「みやざきスイングジュニア」にも継続的に特別講師として参加し、宮崎の子どもたちの指導に関わっています。
タイローン・アレンII(Bass)
ニューヨークを拠点に活動するベーシスト、作曲家。2018年にニューヨークへ拠点を移して以降、サリヴァン・フォートナー・トリオをはじめ、ジャズミア・ホーン、ニコール・グローヴァーなど多彩なアーティストと演奏・録音を重ねています。
ジミー・マクブライド(Drums)
ニューヨークを拠点に活動するドラマー、作曲家、教育者。ジュリアード音楽院を卒業後、テレンス・ブランチャード、カート・ローゼンウィンケルをはじめ、数多くの著名ミュージシャンと共演。ニューヨークの主要ジャズクラブで演奏するほか、世界各地のジャズフェスティバルにも出演しています。
今回のワークショップでは、世界の第一線で演奏するリズムセクションの音やコミュニケーションを間近で体験できます。

山中迪貴

広瀬未来

タイローン・アレンII

ジミー・マクブライド
なぜ宮崎県ジャズ協会が、子どもたちにJAZZを届けるのか
宮崎県ジャズ協会代表の香月保乃は、クラシック、ジャズの経験を経てニューヨークで5年間研鑽を積み、宮崎へ帰郷しました。県内各地で演奏活動を行う中で、「ジャズを初めて聴いた」「もっと聴きたい」といった声に触れ、多くの人にとってジャズがまだ身近ではない現状を実感しました。
ジャズの魅力である「自由な自己表現」と「コミュニケーション」をより多くの人、特に子どもたちへ届けるため、志を同じくする仲間とともに2019年10月に一般社団法人宮崎県JAZZ協会を設立。現在は、県内各地でのコンサートや学校・福祉施設での活動に加え、子どもたちの育成支援にも取り組んでいます。
代表である香月保乃がニューヨークで活動していた時代に出会ったミュージシャンの一人が山中迪貴です。前年の宮崎公演では子どもたちとの交流まで実現できなかったことから、次は教育や地域への貢献につながる取り組みも行いたいという話が生まれ、今回のワークショップへとつながりました。
単発ではない、宮崎で続けてきた次世代育成
宮崎県ジャズ協会では、学校や地域の枠を超えて中高生が集まり、継続的にジャズを学ぶ「みやざきスイングジュニア」を運営しています。パート別講習や全体合奏、県外・海外で活躍するミュージシャンによる特別講習などを通じて、演奏技術だけでなく、音を介したコミュニケーションや自己表現を経験する機会をつくっています。

みやざきスイングジュニア講習の様子

みやざきスイングジュニア講習の様子
3. ワークショップ開催概要

2019年10月設立。ジャズの持つ「人種や国籍を超え、心と心をつなぐ力」を多くの人に体感してもらえるコンサートやセッションなどを宮崎県内各地で展開し、ジャズをツールとした地域活性化に取り組んでいます。また、学校現場や福祉施設での演奏会・ワークショップ、「みやざきスイングジュニア」などを通じて、未来を担う子どもたちが「自分らしく」「自由に」成長していけるよう支援しています。
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