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宮崎大学に九州で唯一の「きのこ学研究室」 光るキノコなど研究

「きのこ学研究室」メンバー

「きのこ学研究室」メンバー

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 宮崎大学農学部森林緑地環境科学科に、「きのこ学研究室 Pilz lab(ピルツ・ラボ)」が発足して2カ月がたった。

研究対象の光るキノコの一種「エナシラッシタケ」(画像提供=宮崎県総合博物館 黒木秀一)

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 活動は今年4月から始まった。宮崎県出身で県内のキノコ業者と協力し「食べるきのこ」の研究を行っている原田栄津子助教は「宮崎県はキノコの種類が豊富で、県北部は原木シイタケの栽培が盛んで江戸時代に乾燥シイタケは献上品だったと言われている。椎葉村のブナ林には天然のキノコがあり、地元で食べる文化もある。キノコ学研究室がある大学は、九州の中でも宮崎大学だけ」と話す。

 県内には「光るキノコ」と呼ばれる、発光するキノコが12種類自生しているとされる。宮崎市青島には黄緑色に光る「エナシラッシタケ」の群生があり、観光資源としても期待されている。研究室では今年6月から「宮崎市地域貢献学術研究助成金」を活用して「光るキノコ」の研究を始める。研究室に所属する3年の杉本拓生さんは「大阪の高校在学中に先輩がキノコの実験をしているのを見て興味を持った。『光るキノコ』は光り続ける仕組みなど分からないことが多く、ぜひ研究してみたい」と話す。

 今後は工学部の学生と協力し、ゲーム感覚で楽しめる「キノコにまつわる動画」の制作や、「香るきのこ」の研究も行う予定という。

 活動の様子は学生主体でツイッターなどのSNSを通して情報を発信していく。長野県出身で3年生の八木拡さんは「長野は『キノコ王国』とも呼ばれ、子どものころから給食で食べたり、栽培している現場に社会科見学で足を運んだり、キノコを身近に感じることが多かった。子どもの中にはキノコ嫌いの子も多いと聞くが、大学の文化祭などでキノコを食べるイベントなども行い、キノコのおいしさを知ってもらう機会もつくりたい」と意気込む。

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