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宮崎・青島の老舗みそ蔵が「手作りみそキット」 「親子で楽しんで」とおかみ

「手作り味噌キット」を作った4代目おかみ・長友陽子さん

「手作り味噌キット」を作った4代目おかみ・長友陽子さん

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 宮崎市青島の「長友味噌醤油(みそしょうゆ)醸造元」(宮崎市青島5、TEL 0985-65-1226)が現在、家庭で簡単に作れる「手作り味噌キット」を販売している。

「手作り味噌キット」は同蔵で販売。電話注文で発送もしている

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 1877(明治10)年からみそ、しょうゆ造りを続けている同醸造元。国産の麦や米を蒸し、こうじ菌を使って、丸3日寝かせ、麦こうじや米こうじを丁寧に育てている。

 「手作り味噌キット」は3月末に販売を始めた。商品を手掛けた4代目おかみの長友陽子さんは「日本の伝統食であるみそを日本人が食べなくなってきている。ご飯と具だくさんのみそ汁はそれだけで栄養が取れる完全食になり、みそは保存食でもある。日本人がつないできた伝統食を絶やしたくないと思いキットを作った」と話す。

 キットは熊本産大麦の麦こうじと宮崎産米こうじ、熊本産の煮大豆、塩、レシピをセットにする。国内での大豆消費量のうち国産大豆は1割弱で外国産が9割以上を占める中、キットでは九州産大豆を使う。自宅で準備するものは大きめのボウルとぬるま湯のみ。1.7キロ前後のみそができる。今後はヒヨコ豆や黒豆など変わり種のみそキットも作っていく予定。

 長友さんは「新型コロナウイルスの影響で外出自粛の時期に、親子で一緒に楽しんでもらえたらうれしい。自分たちの手で造ったみそで作るみそ汁は最高のおいしさだと思う」と話す。

 価格は1,700円(税別)。販売は同醸造元で行い、電話注文で発送もする。

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