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都城の老舗「ヤママン呉服店」が移転 呉服とレトロビンテージを扱う

店長の山野内こすもさん

店長の山野内こすもさん

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 都城の「ヤママン呉服店」(都城市上町、TEL 0986-22-2400)が10月1日、移転オープンした。

70年代、80年代の商品も健在

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 同店は1946(昭和21)年創業の老舗呉服店。着物や帯、和装小物をはじめ、子ども用着物、紳士服、婦人服、下着、タオル、盆ちょうちんなど幅広い商品を取りそろえてきた。今回の移転に伴い、取扱商品を絞り込み、商品の充実を図る。ロゴマークも刷新した。

 店長の山野内こすもさんは「旧店舗が建設されたのは昭和30年代でこの辺りが一気に活気を見せた頃。それから60年以上たち、施設の老朽化もあり今回の新店舗移転となった」と話す。

 店舗の核となる呉服コーナーは雪見障子をぜいたくにしつらえた広々とした畳の間と、和装小物を置くゆったりとしたスペースを備える。成人式の振り袖も数多くそろえる。山野内さんは「振り袖はレンタルを利用される方も多いが、当店では着物から小物まで一通りそろえてもレンタル料とほとんど変わらない。『せっかくなら手元に残したい』と購入されるお客さまも多い」と話す。

 店内の一画にはテレビを備えたキッズスペースを設け、子ども連れの来店客もゆっくりと買い物を楽しめる工夫を凝らす。トイレはバリアフリーになっている。

 入り口を入って右側には、白を基調とした落ち着いた雰囲気の店内とは異質のレトロビンテージコーナーを設ける。「1970年代、80年代ごろの当店のストックに加え、新たに仕入れた服を並べる」と山野内さん。

 昭和の時代に仕入れた商品は、当時の値札もそのまま残しており、デザインや縫製もしっかりしたものが多い。昭和のストック品と、レトロ感漂う新たな商品とを共存させた。山野内さんは「このコーナーは、地元出身のグラフィックアーティスト・STEREO TENNIS(ステレオテニス)さんと共同で運営している『MOM's DRESSER(マムズドレッサー)』の実店舗の一つ。レトロビンテージは徐々に世間にも認知されてきたと思う。普段の装いとは一味違うテイストのファッションを気軽にのぞいてみてほしい。そしてよかったらチャレンジしていただきたい」と話す。

 「現在『全国のヤママン展』と題して全国にある「ヤママン」と名の付くさまざまな業態とコラボする新しい企画も進行中」とも。

 営業時間は9時30分~18時(金曜は20時まで)。水曜定休。

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