半年に一度の神事「夏越(なごし)の大祓(はらえ)」が6月30日、鵜戸神宮(日南市大字宮浦)で行われた。
茅(ち)の輪。地元のカヤを神社の守衛という役割の人たちが毎年採取して作っている
鵜戸神宮の権禰宜(ごんねぎ)・草場裕之さんは「生活している中でさまざまな感情を生み、遭遇する出来事も良いことばかりではない。それらを穢(けが)れとして初夏と大みそかにはらっている。『夏越の祓』では、茅(ち)の輪くぐりの神事を行い、参拝者の半年の穢れをはらう」と話す。
毎年6月初旬に地元のカヤで作った「茅の輪」を神門の前に設置。草場さんは「茅の輪をくぐると、その人に付いた穢れをおはらいできると言われている。作法にのっとって奉唱歌を唱えながらくぐると良い。神門に置かれた人形(ひとがた)に名前を記入して自分の体をなで、息を3回吹きかける。大祓式では人形を海に流す神事も行うが、一般の人は見られない」と話す。
小雨降る中、大祓式には日南市内外から多くの参拝者が参加。中には鹿児島県からの参拝者も。毎年参拝しているという人は「地元の氏神様のような場所なので、毎年お参りしている。茅の輪くぐりの時は雨がやんで良かった」と笑顔を見せた。
鵜戸神宮の黒岩昭彦宮司は「雨で儀式殿での大祓式だったが、無事に執り行うことができた。心をすがすがしく、健やかに整えて、新しい日々を迎えてほしい。人手不足もあり茅の輪を設置する神社も少なくなる中、大祓の神事は誰でも参拝できる。今年来られなかった人も、来年はぜひ参拝し、半年の無病息災を祈念してみては」と話す。