JR高鍋駅（高鍋町蚊口浦）前ロータリーで3月1日、新設のモニュメント「ムーンダンス」の除幕式が行われた。

制作者の田中等さん。「モニュメントの間からは駅前から続く坂道が見える」と話す

　制作者は高鍋町在住で「田中等彫刻工房」（同町）主宰の彫刻家・田中等さん。同モニュメントはトルコ、スロバキア、マレーシア、横浜など国内外で展示されているが、2トンの御影石で作った今回のものが世界最大の作品となる。田中さんは「2つの三日月のダンスを結ぶ帯で人が仲良く生きる様子を表す。特に石を中国から運ぶ時と、駅前に作品を設置する時は割れないよう苦戦した。石を寝かせた状態で制作作業をしたので立ててみるとそのボリュームに驚いた」と話す。

　当日は来賓30人に加え多くの見学者が参加し、代表の8人が引き綱を行った。駅構内に常設され誰でも自由に利用できる「たかなべ駅ピアノ」を使った、ジャズボーカリスト・松崎加代子さんによる記念音楽ライブも開催された。

　黒木敏之高鍋町長は「町を象徴するモニュメントが町の玄関口の高鍋駅前にできありがたい」、前田邦安高鍋町観光協会理事長は「映えスポットや町の名所、シンボルとして愛されてほしい」と話す。

　今後夜間は像のライトアップも行う。