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宮崎の立ち飲み屋が10周年 長崎からの移住した店長が切り盛り

「お客さまが楽しい時間を過ごしながら、一休みできるような店にしたい」と話す田口さん

「お客さまが楽しい時間を過ごしながら、一休みできるような店にしたい」と話す田口さん

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 宮崎市の立ち飲み屋「たたんばぁ」(宮崎市中央通1、TEL 0985-65-4649)が11月1日、10周年を迎えた。

蔵元や酒造関係者のメッセージで埋まる店内の壁面

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 長崎県内に本店を構え、2007年11月1日の「焼酎の日」に宮崎店をオープンした同店。本店で3年働いた店長の田口耕平さんが市内に移住するのをきっかけに開店した。「あるイベントで宮崎の焼酎バーに出合い、宮崎の風土に引かれて移住を決めた。オープン当時は前東国原英夫知事の影響で市内が大変にぎわっており、『ここでならやっていける』と感じた」と振り返る。

 席数は立ち席のみの8席。店内の壁面には蔵元や酒造関係者の直筆メッセージを飾る。田口さんは「酒の造り手の思いが伝わる店にしたいと思い、蔵元や酒造を訪問し直接コミュニケーションを取り続けてきた。結果、造り手の方々も多く店に足を運んでくださっている」と話す。

 アルコールは焼酎をメインに取りそろえ、「煮卵」「冷ややっこ」「チーズ」「枝豆」「もやし炒め」などは100円で用意。11月1日の10周年当日はビール、焼酎、梅酒などの一部を10円で提供し、多くの客でにぎわった。

 「開店当時、立ち飲み屋は市内でも珍しかったが、移住者が開店した店ということもあり、客数も思うように伸びなかった。しかし、厳しい声も掛けられながらも多くの人に支えられ10周年を迎えることができた。客同士が当店で出会って結婚したカップルもおり、これからも人と人の交わる交差点のような店にしたい。多世代に愛される、飽きられない商いができれば」と話す。

 営業時間は17時~翌5時。月曜定休。

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