綾町・馬事公苑で今年も「綾競馬」 ファン2万人が詰めかける

草競馬でありながらも迫力あるレースを見ることができる

草競馬でありながらも迫力あるレースを見ることができる

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 宮崎県綾町の綾馬事公苑(綾町北俣)で11月5日、「第36回綾競馬」が開催された。

優勝したアズヒナ号と共にトロフィーを受け取る馬主の松元さん

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 競走馬や農耕馬の育成が盛んな綾町では、穀物の収穫時に草競馬を行う習慣があった。一時中断していた時期を経て、1982(昭和57)年、町政施行50周年を記念して復活。現在は毎年恒例の地域おこしイベントとして、多くのファンでにぎわう。

 36回目を迎えた今回は約2万人が詰めかけた。当日は、サラブレット=8レース、ポニー=3レースの計11レースを開催。レースごとの連勝式を印刷した「お楽しみ券」を500円で販売した。券に印刷された番号の馬が入賞すると、「綾ワイン」などの特産品や日用品を進呈。今年は例年以上に盛況で、7000枚用意したお楽しみ券は午前中のうちに売り切れた。会場では草競馬のほかにも、ポニーとふれ合えるエリアも設けた。

 第10レースの1600メートルの「菊花賞」では5頭が出走。優勝したアズヒナ号の馬主である松元宏さんは「馬の名前は『あずさ』と『ひなた』という2人の子どもの名前から名付けた。優勝できてうれしい」と笑顔を見せた。

 主催した綾町産業観光課の松下栄一郎さんは「毎年恒例のイベントとして定着してきており、このためにわざわざ町外から足を運ぶ人も多い。今後も綾町の魅力を発信できる機会として、定期的に開催していきたい」と話す。

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