「美郷町HUTTE支所」が10月28日、宮崎市中心市街地にある「若草HUTTE&co-ba Miyazaki」(宮崎市橘通東3、TEL 0985-41-5359)に設置された。
会見では、食文化の事業承継を目指した地域おこし協力隊の募集についても発表された
宮崎県北部に位置する美郷町。「若草HUTTE&co-ba Miyazaki」は美郷町渡川地区出身の山師・今西猛さんと今西正さん兄弟が、「山と町をつなぐ」をコンセプトに、2017(平成29)年8月11日にオープンした。
町の3番目の支所として開設した同所。これまでの2つの支所がいずれも行政機関としてのものであったのに対し、同所は行政窓口としての機能は持たずアンテナショップやサテライトオフィスとしての役割を果たす。同町はこれまで「6次産業化基本構想」として、「地場生産食材の加工産業を盛り立てることで1次産業の産品の行き先を豊かにする」というビジョンを掲げてきた。地場産業の承継者不足の問題も抱える中、町を町外や県外の人や事業とつなげることを目的に同所を開設した。
同所では今後、特産品・加工品の展示販売のほか、ふるさと返礼品の現物やカタログを使った「ふるさと納税」の案内、美郷町の食文化産業の事業継承につながるイベントの開催、移住・定住情報や特産品情報など、美郷町で行うイベントの情報発信などを行う。美郷町から年間予算を提供し、3年サイクルで見直していく予定。
同日、同所では支所設置に伴う記者会見を実施。田中秀俊町長から今西正新支所長に委嘱状が手渡された。田中町長は「今西正さんと兄の猛さんが役場に企画書を持ち込んできたのが支所開設のきっかけとなった。スタッフに『今までそんな青年はいただろうか。責任は私が持つからやらせてみよう』と伝えた」と振り返った。
記者会見では、美郷町食の承継「MISATO BATON(ミサト バトン)」の承継人材として地域おこし協力隊の募集も発表された。