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宮崎の老舗「一平寿し」と「おぐら」がGWに向け共同宣言 連休中の休業は開店以来初

共同宣言文を掲出する村岡敬子さん

共同宣言文を掲出する村岡敬子さん

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 宮崎の老舗飲食店「一平寿し」(宮崎市松山1、TEL 0985-25-2215)と「ファミリーレストランおぐら」(橘通東3、TEL 0985-22-2296)が4月27日、連休中の休業に寄せての共同宣言を出した。

「ずっと変わらず待っています」の文字がつづられた共同宣言

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 宮崎の老舗飲食店として長い歴史のある両店。「一平寿し」は1966(昭和41)年創業のすし店で、宮崎名物「レタス巻き」発祥の店として知られる。1956(昭和31)年にオープンした「ファミリーレストランおぐら」は、チキン南蛮に初めてタルタルソースをかけた店で、同メニューが広く知られるきっかけとなった。

 何世代にもわたって愛されてきた両店は、毎年ゴールデンウイークの時期には各地から帰省し、集まった家族や観光客でにぎわいを見せる。しかし今年は新型コロナウイルス感染拡大を懸念し、両店とも連休期間の店舗での営業を自粛する。ゴールデンウイーク期間に店を閉めるのは両店とも初めて。

 こうした背景を受け、両店は「ずっと変わらず待っています」と掲げた共同宣言を掲出。「一平寿し」創業者の村岡敬子さんは「私も20代の頃から慣れ親しんでいる『おぐら』さんの休業を聞き、皆さん大変な思いをされていると思った。店の今後はもちろん、スタッフの給料を支払えるかといった心配事も多い。休業の決断は心苦しいものだが、また里帰りができたら店に立ち寄ってもらいたい」と話す。

 「おぐら」は連休中の休業を知らせるため、初めてツイッターアカウントを開設した。休業の旨を投稿すると「あのチキン南蛮が恋しい」「お身体に気をつけて」という労いのリプライが寄せられた。

 「おぐら」社長の渡部寛さんも「月の売り上げも半分となり厳しい状況が続いている。事態の終息が見えず、今はどうなるか分からないが、落ち着いた暁にはぜひまた当店の味を楽しんでもらいたい」と話す。

 「一平寿し」「おぐら(本店・瀬頭店)」の休業期間は5月6日までを予定。「一平寿し」はテークアウト営業、宅配のみ行う。問い合わせは電話(0985-25-2215)で受け付ける。火曜定休。

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