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宮崎・日南の京屋酒造が高濃度エタノール製品「J-fight77」販売 医療機関へ優先的に供給

京屋酒造の渡邊社長

京屋酒造の渡邊社長

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 宮崎県日南市の焼酎メーカー「京屋酒造」(日南市大字平野、TEL 0987-22-2002)は4月21日、高濃度エタノール製品「J-fight(ジェイファイト)77」の販売を始めた。

高濃度エタノール製品「J-fight77」

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 厚生労働省医政局より4月10日付で「新型コロナウイルス感染症の発生に伴う高濃度エタノール製品の使用について」の改定発表があり、酒類製造業者が製造する高濃度エタノール製品を消毒用エタノールの代替品として手指消毒に使用できることが通知された。これを受けて、同社では関係省庁の指導の下、商品を開発した。

 渡邊眞一郎社長は「新型コロナウイルスの感染が広がり始めてから、酒造メーカーのわれわれにも何かできないかと考えていた。医療機関などから酒を消毒液として販売してくれないかという問い合わせもあった。キッチン周りの消毒液を開発しようと動いていたタイミングで厚生労働省から改定の発表があり、開発、販売がスムーズにできるようになった。医療機関からは一斗缶で売ってほしいという声もあったが、持ち運びしやすいように900ミリリットルの瓶に詰めた」と話す。

 「J-fight77」はスピリッツでアルコール分が77%、医薬品や医薬部外品ではないが、消毒用エタノールの代替品として手指消毒に使うことが可能。ラベルのデザインは日の丸をイメージし、名称は「頑張ろう、日本!」という意味を込め「J-fight」と付けた。価格は2,200円。売上金の一部は新型コロナウイルス対策の取り組みに対して寄付される。

 渡邊社長は「普段は酒造メーカーとしておいしいと言ってもらえることがうれしいが、酒を消毒液として販売することによって皆さまのお役に立てる、助かったと言ってもらえることがさらにうれしい」と話す。

 注文は京屋酒造の宮崎県内医療機関専用のメールアドレス、またはファクスで受け付ける。医療機関への供給を優先し、一般からの注文は京屋酒造のウェブページに専門サイトを設置予定。問い合わせがあった場合には販売開始予定日を通知する。

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