俳優の横浜流星さん主演映画「いなくなれ群青」の舞台あいさつが11月2日、宮崎キネマ館(宮崎市橘通東3、TEL 0985-28-1162)で行われ、柳明菜監督と菅原大樹プロデューサーが登壇した。
同作は河野裕さんの小説「いなくなれ群青」が原作の青春ファンタジー。捨てられた人々が集う「階段島」を舞台に、横浜さん演じる主人公の七草が、飯豊まりえさん演じる幼なじみの真辺由宇と共に、島の謎に迫る。
当初県内での公開予定はなかったが、県内の女子高校生が「宮崎キネマ館で上映してほしい」と交渉し、公開が決まったという。舞台あいさつには県内外から観客が駆けつけた。
撮影は昨年の夏に伊豆半島で行った。柳監督は「撮影中は天候に恵まれ、台風に2回見舞われたにもかかわらず、撮影現場だけ雨が降らなかった。逆に雨のシーンになると実際に雨が降り、自然と共に演技をしているようだった。霧のシーンでは自然の霧が現れ、CGを使わずにすばらしいシーンが完成した」と振り返った。
また、「本作の魅力は映像美と空気感。セリフだけでは表現できない美しい世界観を描くために、出演者や撮影スタッフ全員が全力を出した。ぜひ劇場に足を運んでほしい」とも話した。
公開は11月15日まで。