宮崎市の繁華街「ニシタチ」の祭りをバーチャル上で再現したイベント「バーチャルニシタチ夜市」が11月17日・18日、開催される。主催は「Qurumu」(宮崎市橘通東3、TEL 050-5217-0529)。
制作のために何度も観察したニシタチを背に、参加を呼び掛ける吉松さん
ニシタチエリアでは昨年の7月から、地元の夏祭り「ニシタチ夜市」を開催している。しかし今年は新型コロナウイルスの影響によって中止となったことから、同イベントは祭りのスピンオフ企画として開催される。
同イベントは、ニシタチで営業する大学生運営バー「HiDANE BAR(ヒダネバー)」でアルバイトをしていた宮崎大学地域資源創生学部の吉松大志さんが立案。吉松さんは「ニシタチをはじめ、全国の『夜の街』が苦境に立たされるのを見ていても立ってもいられず、『何か自分にできることはないか』と企画した」と話す。
今回吉松さんが今年の夏休みを費やして制作したバーチャル空間は、バーチャルSNS「cluster(クラスター)」上で楽しめる。吉松さんはこれまでも同サービスを活用して、中止になってしまった大学説明会や大学生のための即売会などを企画してきた。
当日は、宮崎出身や宮崎で活動するアーティストたちのパフォーマンスを、バーチャル空間上に設置した特設ステージで放映。日向夏ほう子さん、えつぷんさんのミュージックビデオや、映画監督・伊達忍さんの映像作品、DJ DAIさんのDJプレイなどを楽しめる。
吉松さんは「通りで写真を撮ったり、グーグルストリートビューなどで観察したりしてビルを再現した。ニシタチの楽しさが伝わるように気持ちを込めて作ったのでぜひ見てほしい。この企画が全国の『夜の街』を応援するきっかけになるとうれしい」と話す「将来的にはバーチャルイベントを構築したり、開催したりする事業で起業したい」とも。
開催時間は19時~23時。参加無料。