リモートで講義を受ける大学生を対象に、大学の授業を日南市内で受講しつつ、同市のまちづくりについて学ぶプログラム「ヤッチャの学校」が9月26日、始まる。
新型コロナウイルスの影響により学生が大学へ足を運べず、リモートで講義が続くことが問題になっている。同プログラムはそうした現状をきっかけに学生の日南への移住のきっかけをつくろうと、同市のローカルウェブメディア「ヤッチャ!」が主催する。参加者は開催期間中日南市で生活を送り、大学の授業はリモートで受けながら、プログラムが用意するさまざまな講座を受けられるほか、インターンに参加することができる。
主催者の一人である中井雄平さんは「今全国の大学生は、授業で知識を得ることができても、学外の活動で経験を得ることができない状況。自分自身も地域での活動の中で学ぶことが多かったため、日南市での暮らしの中で気づきや学びを得てもらえたらうれしい」と話す。
企画には、月2回のローカルベンチャー講座を設定し、崎田恭平日南市長、「油津応援団」社長の黒田泰裕さん、「南いちご農園」園主の南浩二さんなど、日南市で活躍する人々が登壇予定。地域と関わる手段として日南市の事業者でのインターンシップを紹介する。現在「油津応援団」をはじめとした8団体がインターンシップを受け入れ予定。
中井さんは「新型コロナウイルスの影響でできなくなったこともあるが、今だからこそできることもある。自分が大学生だったら絶対に参加したいプログラムだと思う。地域の中で自分がやりたいことや興味のあることに積極的に取り組んでほしい」と話す。
開催時期は大学の後期課程期間の9月26日~2月21日。定員は12人。参加募集は9月11日まで(定員に達し次第終了)。参加費は1カ月=6万8,000円(住居費、光熱費込み)。申し込みはヤッチャの学校のホームページから受け付ける。