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宮崎・新富町の老舗中華料理店「幸楽飯店」が復活 3代目が地元愛掲げUターン

テークアウトの弁当作りに勤しむ、3代目店主と2代目女将、2代目の時から店を手伝っているスタッフ

テークアウトの弁当作りに勤しむ、3代目店主と2代目女将、2代目の時から店を手伝っているスタッフ

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 8年前にのれんを下ろした中華料理の老舗「幸楽飯店」が6月30日、「千ト康(せんとこう)らく」(新富町富田2、TEL 0983-33-2500)として復活した。

店主自信作の「おかず盛り合わせ」

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 「幸楽飯店」は、3代目店長・英さんの祖父母が創業し、両親が2代目として切り盛りしてきた。200種類を超えるメニューと、ボリュームの多さなどから、中華料理の名店として愛されてきた。英さんは大学進学で上京し、卒業後は東京で約20年間料理人としてキャリアを積んできたが、3代目として店を復活させるべく帰郷。英さんは「約2年前、テレビ番組で地元や両親の店が放送されたのが帰郷のきっかけとなった。いつかは店を出したいと思っていた気持ちと、帰りたいという思いがリンクし、祖父母・両親が築いた店を復活させる決断をした」と話す。

 屋号の「千」と「康」と「らく」は両親の名前と祖父の名前を一文字ずつつなげたものだという。店の復活を機に、両親も再び厨房に立ち、2代目・3代目が並んで腕を振るっている。メニューは「酢ぶた」(760円)、「麻婆豆腐」(710円)など旧店から引き継いだもののほか、「ソフトシェルクラブ 天使の海老の香味ガーリック炒め」(1,680円)や「牛タタキ・バラ肉の温泉玉子がっつり飯」(880円)などユニークなメニューも並ぶ。

 オープンから2カ月がたち、同店の復活に「あの幸楽が戻ってきた」「懐かしい味」とSNS上に喜びの声が上がっている。英さんの母親も「戻ってきてくれてうれしい。頑張ってくれている」と話す。

 想像以上の反響に英さんは「多くの人が復活を喜んでくれ、注文をくれる。本当に帰ってきてよかった。新富町は食材に恵まれているので、地元の物をたくさん使っていきたい。そして飽きられない店を作っていきたい」と地元愛をのぞかせる。

 営業時間は11時30分~14時、17時20分~21時。新型コロナウイルスの感染状況から現在はテークアウトのみの営業で、20時まで。月曜・第3日曜、その他の日曜午後定休。

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