宮崎で活躍する書道家の黒蛇さん(本名、神宮巧さん)が3月27日、活動の拠点を広げるためにラスベガスへ渡航した。
2017年4月に書道家として活動を始めた黒蛇さん。市街地のアーケード商店街を活動の拠点に、路上パフォーマンスなどを行ってきた。黒蛇さんは「専門学生時代にうつ病を患い、人前に出ることができなかった。書道パフォーマンスで路上に出たのは、そんな自分を変えたいと思ったから」と話す。
海外での路上パフォーマンスに憧れていたという黒蛇さんは昨年7月、渡航費を募るためにクラウドファンディングに挑戦するも、成立には至らなかった。しかし、縁あって今年3月にラスベガスへの渡航が決定した。「宮崎の枠を超え、自分の力がどこまで通用するのか知りたいと考えていた。ラスベガスを目的地にしたのは、路上パフォーマーの多く集う町で、腕試しをするのに適していると思ったから」と、渡米の背景を話す。
帰国は5月頭で、5月13日には市内で書のパフォーマンスを披露する予定。黒蛇さんは「現地で自分の書がどれだけ受け入れられるのか、ありのままの自分の実力で勝負してみたい。現地での活動を通し、自分の書を一人でも多くの人に知ってもらいたい」と抱負を語る。