書籍「動物と機械から離れて―AIが変える世界と人間の未来―」(新潮社)の刊行を記念し、2月16日、宮崎市の蔦屋書店宮崎高千穂通りで同市出身の編集者・菅付雅信さんがトークイベントを開催する。
著者の菅付さんは、雑誌の編集長を歴任し、書籍「はじめての編集」「中身化する社会」などを執筆。イベントカフェ下北沢B&Bで現在「編集スパルタ塾」を開講している。「AIによって人間が暇になっていくことが、調べれば調べるほど見えてきた。ブラックボックスと捉える人もいるが、AIを作っている人には何か意図があるはず。みんなをどこに連れて行こうとしているのか、作り手にそれを聞くことがとても重要ではないか」と企画の経緯を話す。
インターネットニュースサイト「WIRED.jp」の連載をまとめた同書。イベントでは、AIが世界をどう変えていくのか、人の幸せはどうなるのか、書籍に収めきれなかった写真などを交えて解説する。
「研究者、起業家、思想家など、世界中のキーマン51人に取材したが、ほぼ共通しているのは2030年くらいから人間は暇になるということ」と菅付さん。「労働時間が減ることにより多拠点で活動する人が増えていく。LCCが普及し、グローバル化が進み、拠点として選ばれるかどうかエリア間の競争が激しくなる。のんびりしていて食べ物もおいしく、人も穏やかな宮崎はその時、選ばれるエリアになるのでは」と期待を寄せる。
開催時間は16時~17時30分。参加費300円(ドリンク代込み)