宮崎県串間市の都井岬(串間市大字大納字御崎)で9月29日、「都井岬馬追い」が開催される。主催は都井御崎牧組合。
「馬の表情を見ていると、考えていることがよくわかる」と話す商工観光スポーツランド推進課の秋田優さん
国指定天然記念物「岬馬(御崎馬)」が生息することで知られる同所。馬追いは、約550ヘクタールの広大な敷地に生息する約100頭の馬を、群れを囲むように追い込み柵へ誘導をするという活動で、岬馬の健康診断、子馬の寄生虫を駆除するための投薬を目的に行う。
江戸時代から続く馬追いは当初、若駒を捕獲搬出するために始まった伝統的作業。当日は地元保存会がリーダーとなり、5~6人のグループで各所へ配置される。今回は一般の参加者も募る。
商工観光スポーツランド推進課の秋田優さんは「普段では知り得ない野生馬の姿を知ってもらうと同時に、コアな串間ファンを作りたい」と話す。「間近で見られる野生馬の表情や地元の方言、駆け上がった丘から見える太平洋の絶景など、串間を肌で感じることができる。急峻な地形を登り降りするので、足腰が強くて体力に自信がある方にきていただきたい」とも。
集合時間は8時。参加料は1,500円(弁当、お茶、保険、記念帽子代)。申し込みは9月26日まで。