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宮崎県が「本格焼酎味わいマップ」制作 県内74銘柄の特徴を4要素で分類

県食品開発センターの山本さん(左)と県国際・経済交流課の藤岡さん(右)

県食品開発センターの山本さん(左)と県国際・経済交流課の藤岡さん(右)

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 宮崎県が10月20日、県食品開発センター(宮崎市佐土原町)と協力し制作した「宮崎本格焼酎味わいマップ」を公開した。

「宮崎本格焼酎味わいマップ」

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 宮崎県産焼酎の販路拡大や消費拡大を目的に制作した同マップでは、県内27の蔵元から合計74銘柄の特徴を「芳醇」「華やか」「和」「すっきり」の4要素で分類している。マップ制作の基になったのは、8年ほど前から宮崎県食品開発センターが行っている焼酎の研究データ。機器により分析したデータを、焼酎の蔵元などが参加する品評会での人による官能検査のデータと照らし合わせて完成に至ったという。

 焼酎の酵母の研究や焼酎から派生したリキュール、スピリッツなどの研究を行う特別研究員兼同センター 副部長の山本英樹さんは「焼酎には100種類以上もの成分が含まれていて、その成分が例えば、リンゴのような香りやバナナのような香りを生み出している」と話す。

 同マップは、10月29日にアミュプラザ宮崎(老松)で行われたイベント「焼酎ノンジョルノ宮崎2023」で、参加者がマップを見て飲み比べできるようリーフレットとして配布。マップ制作に携わった県国際・経済交流課の藤岡裕巳さんは「参加者がマップを見ながら焼酎を楽しんだり、会話を楽しんだりしている姿を見て感動した。蔵元たちも『自分たちの焼酎がお客さんに伝えやすくなった』と喜んでくれて良かった。飲食店の方々も、ぜひ活用してほしい」と話す。

 蔵元の新商品開発に当たり、意見を聞かれることもあるという山本さん。「同じ芋、同じ手法でも蔵元によって味が違う。研究を通して改めて焼酎に対しての深みを感じることができる」と話す。「これからも蔵元の熱意に寄り添って焼酎造りに貢献していきたい」とも。

 リーフレットはみやざき物産館KONNE(宮田町)をはじめ、新宿(東京)・博多(福岡)・堺(大阪)の全4カ所の「KONNE」で無料配布している。本年度中には外国人観光客向けの英語版マップも完成する予定。

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