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宮崎のデザイン会社が芋焼酎の新製法開発で資金集め 約12度の焼酎考案

「脱藩黒蝶統の会」ののぼりとアルデバラン代表の国貞さん

「脱藩黒蝶統の会」ののぼりとアルデバラン代表の国貞さん

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 宮崎市のデザイン企画制作会社アルデバラン(宮崎市大橋3)が現在、芋焼酎の新製法を開発するため、クラウドファンディングに挑戦している。

同会が企画した焼酎

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 焼酎や日本酒の企画、デザインを担当する同社は2016年、焼酎文化の啓蒙を行う酒販グループ「脱藩黒蝶統の会」を結成。昨年7月には、本格焼酎と日本酒をブレンドした「黒船ブリュー」を発売した。

 同社は現在、一般的な焼酎よりも度数の低い約12度の芋焼酎の開発に着手している。同社代表の国貞憲太郎さんは「芋焼酎は割り材と混ぜて飲むことが多く、芋本来の風味を感じられる機会が少ない。香りや甘味を直接感じてもらうために、ストレートでも飲める芋焼酎を開発しようと思った」と話す。

 同社は現在、クラウドファンディング「FAAVO」で、同商品開発のための費用の支援を募っている。国貞さんは「商品化するには実証が必要。今回クラウドファンディングに挑戦した理由は、そのための研究費用を集めるだけでなく、多くの人を巻き込んで宮崎の焼酎文化を盛り上げたいと思ったから」と話す。

  同プロジェクトに合わせて、6月27日には宮崎市内の「ジャパニーズレストランりょう」(橘通西3)で現在研究中の焼酎の香りを楽しめる「宮崎ではなかなか飲めない限定焼酎を飲みながら未来の焼酎を考える会」も開催する。

 国貞さんは「芋自体を栽培するところからチャレンジしている。日露戦争以降、ほぼほぼ変わっていない現行の焼酎の造り方を科学的な見地から変えていきたい」と意気込む。

 プロジェクトは7月4日まで。

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