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宮崎・三股町で「みまたん宅食どうぞ便」 子ども食堂から一歩踏み出した支援に

「どうぞの精神が根づく三股町になれば」と話す関係者

「どうぞの精神が根づく三股町になれば」と話す関係者

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 宮崎県三股町で食材宅配型フードバンク事業「みまたん宅食どうぞ便」がスタートしている。

「みまたん宅食どうぞ便」で配達される食材

 今年4月に始まった同事業は、三股町社会福祉協議会と町内の社会福祉法人が連携し、希望者に対し月に1度無料で食材を配達するという取り組み。事業の担当者である三股町社会福祉協議会主任主事の松崎亮さんは、「三股町ではこれまで社会福祉法人やボランティア団体で『こども食堂』を開催してきたが、非課税世帯などに限定せずに、『こども食堂』から一歩踏み出した現物的支援として、この事業を企画した。フードバンクと言うと気兼ねしてしまうので、『どうぞ』という心がつまった『どうぞ便』という名前を採用した」と話す。

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 食材は同町内の企業や社会福祉法人、農家などから収集し、同町内のNPO法人にストック。食材を収集する間に、ウェブサイトや電話から配達希望者の受付を行い、配達を行う。配達する食材は企業などの食品ロス食材や、町内の農家の出荷できない野菜や米、ボランティア団体が作った味噌などを扱い、管理栄養士が作成したレシピも封入する。

 4月から電話やメールのほか、SNSのLINEを使った受付もスタートし、相談件数も増えているという。松崎さんは「研修を受けたボランティアに配達を頼んでおり、配達の際のコミュニケーションの中で、生活に困っている世帯との関係性をゆっくり築いていきたい。『どうぞ』の精神が町全体に根づいてほしい」と話す。