創業140年の歴史を持つ「長友味噌醤油醸造元」(宮崎市青島5、TEL 0985-65-1226)が現在、「究極のだし醤油セット」を販売している。
香味・風味・美味の3拍子を考えたという「究極のだし醤油セット」
宮崎市の水産仲卸店に勤務し、「魚の仕立て屋」として活動する津本光弘さんとコラボレーションした同商品。津本さんは、国内外で注目を浴びる魚の処理方法「究極の血抜き」の考案者でもある。
3月6日に発売した同商品は、3種類のタイプの違うしょうゆをブレンドすることで、その魚の個性にあったタレを自分で作ることができるセット。津本さんの「魚には多くの種類があり、それぞれに食感や味、脂の乗りが違う。それを全て同じしょうゆで食べるのはもったいない。魚の種類によって甘口を足したりポン酢を足したり、好みのかんきつや酢を加えて食べるのがいい」というアイデアから、商品づくりが始まった。
津本さんは「刺身はしょうゆにわさびという既成概念を取り払い、もっと新しい自由な食べ方があってもいい。宮崎特有の甘口しょうゆは宮崎や鹿児島以外では受け入れられていないが、ポン酢やだししょうゆを加えることで最高のおいしさになる。こうした調味料の提案で魚の食文化に革命を起こしたい」と話す。
同商品は、「長友味噌醤油醸造元」の看板しょうゆである、宮崎特有の甘口の「さしみしょうゆ」と、実がなるまでに約20年かかるという貴重な実生(みしょう)ユズと甘口しょうゆで作る「実生ゆずぽん酢」、甘口しょうゆをベースに厳選しただしを加えた「究極のだし醤油」の3本をセットにする。「究極のだし醤油」が今回のコラボレーションで誕生した。開発を手掛けた「長友味噌醤油醸造元」のおかみ・長友陽子さんは、「津本さんが仕立てた魚本来のうまみを邪魔しないようにしつつ、カツオと昆布の風味効かせることで、さらにおいしく味わえるようにバランスを考えた。人工甘味料と保存料は無添加で南九州らしく甘く仕上げた」と話す。
津本さんは「魚の命を最後までおいしく食べ切ることでフードロスを減らし、海洋資源を無駄にしない魚の食文化改革をこれからもしていきたい」とも話す。
価格は1,980円。販売は、長友味噌醤油醸造元や「みやざき物産館KONNE」、「生活雑貨ショップアレーズ(宮崎店・加納店)」のほか、津本さんのネットショップなどで行う。