かつ丼店「りとき」(宮崎市老松2、TEL 0985-28-6670)が3月30日、オープン1周年を迎えた。
老松通りの路地裏で営業する同店。店主の清水浩子さんが実家の飲食店から独立し、開業した。清水さんは、「子育てに悩んだこともあり、子育てをしている人や困っている人を助けたいという思いがずっとあった。かつ丼店を通して社会に何か貢献したいと思った」と話す。昨年1月、「少し奥まった場所」という理想の物件を見つけ、3カ月足らずでオープンにこぎ着けた。
主なメニューは、「かつ丼」「牛丼」(以上500円)、「カレーライス」(450円)、「カツカレーライス」(650円)。店主の清水浩子さんは「看板メニューのかつ丼は甘口、濃いめに仕上げている。県内の人はもちろん、仕事や移住などで来られた県外のお客さまも、宮崎の味として好んで食べてもらえたら」と話す。持ち帰りは15時まで対応する。
店内には「無料の一角(いっかく)」と名付けたコーナーを設け、サラダやゆで卵などの前菜、デザート、飲み物などを用意し、客は自由に取ることができる。ほかにも、「無料券の一角」と描いたボードも置き、ボードには客が次の客のために購入した「かつ丼お手軽券」を貼られている。「カツ丼お手軽券」を使うと無料でかつ丼を食べることができる。
清水さんは「お客さまにアイデアをもらいつつ、今は無料券の取り組みを模索している段階。個人の事情に応じて利用してほしい」と話す。「みんな何かしら悩みを抱えていると思う。かつ丼を食べに来たついでに、少し話をして、少しでも気が晴れて帰ってもらえたらうれしい。ここが社会とつながる場所になれたら」とも。
営業時間は10時~15時。火曜定休。