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宮崎本大賞に行成薫さん「本日のメニューは。」 受賞理由は「人とのつながり」

受賞作を手に、実行委員長を務める津江書店の寺田さん

受賞作を手に、実行委員長を務める津江書店の寺田さん

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 第2回「宮崎本大賞」が3月8日に発表され、宮城県出身の小説家・行成薫さんの「本日のメニューは。」(集英社文庫)が選ばれた。

書店員がデザインした売り場模型(画像提供=宮崎本大賞実行委員会)

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 宮崎本大賞は、書店や図書館など「本にまつわる場所」に立ち寄ってもらうきっかけづくりとして、県内の書店員らが実行委員となり、昨年創設した。第2回は県内43の書店と5つの図書館が参加。2019(令和1)年8月から20年7月に発売された文庫本の小説を対象に、参加書店が候補作品を推薦。投票で絞られた3作品を実行委員が中心となって読み込み、大賞を決めた。

 大賞を受賞した「本日のメニューは。」は、5つの短編から構成され、料理をめぐる人間模様がそれぞれ描かれている。実行委員長の寺田晃さんは「コロナ禍の選考とあって、『人とのつながり』が感じられる作品として、推す人が多かった。まさに時代が選んだ作品」と話す。

 参加書店の売り場では、手作りのポップや大型ディスプレーで大賞作品の世界観を表現。作品に出てくる料理店をイメージした大型模型は、参加書店のスタッフがデザインした。店舗で展示の仕方に違いが出るようにと、平面と立体の2種類を用意した。書店にはエンタメ感が必要と言う寺田さんは「普段本を読まない人、書店に来ない人にも宮崎本大賞の売り場をぜひ見に来てほしい」と期待する。

 受賞者の行成さんは「本とたくさんの方との繋がりを作るという『宮崎本大賞』の想い。本作が、その一助になればこんなに嬉しいことはありません。多くの人との繋がりが生まれますように」(原文ママ)とコメントを寄せている。

 価格は638円。県内多数の書店で発売中。

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