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宮崎市のスポーツクラブが運動用ビーズクッション開発 発達障がい児のトレーニングにも

ビーズクッションを紹介する藤原さん

ビーズクッションを紹介する藤原さん

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 幼稚園や保育園の児童向けスポーツクラブを運営する「a-project」(宮崎市郡司分丙、TEL 0985-54-1071)が2月1日、砂浜での不整地トレーニングと同様の効果を狙った運動用ビーズクッションを発売した。

大人が跳んでも、破れない強度と安全性を備える

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 開発のきっかけは、代表の藤原和将さんが企画した、都会の子どもたちが砂浜を裸足で遊ぶことで不整地トレーニングにつなげるイベント「東京&宮崎キッズ交流スポーティキャンプ」。藤原さんは、「このイベントは『たくさんの小さなリスクを体験することが大きな危険を回避する力の育成につながる』という目的で実施した。イベントを通して、砂浜のないエリアの子どもたちが室内でも似た経験を得る方法はないだろうかと考えた」と話す。

 楽しみながら自然とトレーニングになる体育指導を行っている藤原さん。成功体験重視の指導方針から、成功しやすくなる運動補助器具を積極的に導入していたが、自身もさまざまな器具を開発している。今回発売したビーズクッションは、新ブランド「Decwood(でくっど、宮崎弁で「できる」の意)シリーズ」として開発した。

 藤原さんは「一般的なビーズクッションは滑ったり、破れたりとトレーニングに耐え得るものではない。そこで愛知の縫製工場「タキコウ縫製」と協業し、不整地トレーニングとしての使える強度や安全性、使い勝手が実現した」と話す。

 同商品を活用した不整地トレーニングは、発達障がいがある人でも集中力が途切れにくく、高齢者の身体機能の向上、アスリートのパフォーマンス向上にもつながるという。

 藤原さんは「既に鹿児島の障がい児童向け施設や宮崎県小林市の介護施設などから導入したいという声をいただいている。『Decwoodシリーズ』では、今後もオリジナルの運動器具を展開していく予定。今後も日本中の子どもたちに成功体験を提供したい」と話す。

 専用のECサイトで販売する。価格は1万2,000円~。

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