居酒屋「粋仙」(宮崎市広島2、TEL 0985-23-1588)が現在、宮崎市の「はじめ(一)青果店」と「石坂村地鶏牧場」とコラボレーションし、朝採れ野菜と朝締め地頭鶏を使った「鶏しゃぶ」を土鍋ごとデリバリーするサービスを提供している。
「鶏しゃぶ」は土鍋にみやざき地頭鶏で取っただしと野菜を盛り付けた状態で届ける。土鍋ごと火にかけて、地頭鶏のももとむね肉をサッと火に通したレア状態で、特性ポン酢に付けて味わう。野菜もみやざき地頭鶏もその日の朝どれ、朝締めにこだわり、最もおいしい状態で宮崎の特産物を味わえる鍋に仕上げているという。
企画した粋仙社長の黒木伸行さんは「材料を買い物に行ったり、切ったりなどの調理をすることなく、自宅で待っているだけで、専門店の本格的な『鶏しゃぶ』を味わうことができるサービスとなっており、何か面白いことを始めたいと思って企画した。電話一本で、野菜が盛り付けた土鍋が届き、火にかけるだけで、鶏しゃぶが食べられたら幸せだと思った」と話す。
野菜を提供するのは、県内で西洋野菜を広めようと野菜や果実を取り扱っている「はじめ(一)青果店」。「鶏しゃぶ」には、その日の朝に収穫したばかりのハクサイやシュンギク、ゴボウ、ニンジンなど6種類の野菜を提供。社長の中間一聡さんは「朝採れの野菜はうま味が違う。ぜひ野菜のおいしさを味わってほしい」と話す。
みやざき地頭鶏は自然豊かな渓谷で、化学飼料を使わずに良質な飼料と水を与え、地頭鶏をのびのびと健康に育てている「石坂村地鶏牧場」が提供する。場長の下山敬太さんは「柔らかい雌鶏を使っている。臭みがまったくなく、口の中に入れるとやわらかくてうま味の濃さが味わえる」と話す。
調理は「粋仙」が担当。地頭鶏でだしを取り、野菜を切って土鍋に盛り付け、配達までを担う。「コロナ禍で飲食店だけでなく、そこに卸しをしていた生産者もとてもつらい思いをしている。飲食店は生産者がいてくれるから商売ができている。この難局を生産者と乗り越えていきたい」と黒木社長は話す。
価格は土鍋ごとのデリバリーで3,240円。土鍋なしの具材のみは2,700円。営業時間は17時~22時。予約は前日の22時まで。日曜定休。