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宮崎のアートセンターで世界的イラストレーター「生頼範義展」 貴重な制作資料も

(画像左から)アートセンターの長岡政己さん、樋口祐紀さんと展示会のメインヴィジュアル

(画像左から)アートセンターの長岡政己さん、樋口祐紀さんと展示会のメインヴィジュアル

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 企画展「生頼範義展 創作の奇跡と秘密を探る」が現在、「みやざきアートセンター」(宮崎市橘通西3、TEL 0985-22-3115)で開催されている。

「生頼範義展 創作の奇跡と秘密を探る」展示会場の様子

 兵庫県明石市出身の生頼範義氏は、映画「スター・ウォーズ」や「ゴジラ」のポスターを手がけたイラストレーターとして知られる。1973(昭和48)年には宮崎市に移り住み、以降2015(平成27)年に死没するまで、同施設で展示会も開催した。同施設の長岡政己さんは「これまでの展覧会ではスター作品を並べていたが、今回はそれらの作品がどのようにして生み出されたかというところにスポットを当て、研究調査の結果発表のような展覧会にしたいという思いがあった。生頼さんが制作のために集めた資料なども合わせて展示している」と話す。

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 同展では、映画ポスターや書籍装画など、イラストレーターとして制作した作品や、クライアントである編集部へ宛てた自筆の原稿など、作品にまつわる貴重な資料など190点を展示。イラストの制作に当たって美術書、歴史書、洋書、設計図など膨大な数の資料を集めることで、事象を正確に掴み忠実に描き出そうとしていた生頼氏の制作の奇跡に迫る。

 長岡さんは「私はアートセンターに入るより以前に画材店で働いていたことがあり、その際に生頼先生の担当だったことがきっかけで、2014(平成26)年2月に開催した最初の展覧会『生賴範義展 THE ILLUSTRATOR』を開催する運びとなった。初めは『せっかく生頼さんが宮崎に住んでいらっしゃったのだから、一度は宮崎で展覧会をやってみませんか』とご提案し実現した形だったが、展覧会終了後、ご長男のオーライタローさんからも『今後の展開についてもアートセンターと一緒にやっていきたい』とお話をいただき、現在のような形で関わらせていただくことになった」と話す。

 会期中には、審査員にイラストレーターの開田裕治さん、明治大学大学院特任教の授氷川竜介さん、樋口真嗣監督、生頼氏の長男で画家のオーライタローさんを迎え、「現代の神話」をテーマに募集した「生賴範義賞」の入賞・入選作品も展示している。

 開館時間は10時~18時。観覧料は500円(17歳以下は無料)。11月15日まで。