宮崎市の百貨店「山形屋」(宮崎市橘通東3)が販売した「懸垂幕メッセージ プロポーズ大作戦 夢福袋」の掲載がスタートした。懸垂幕プロポーズの企画は、創業85年を記念した山形屋初の試み。
プロポーズされた吉原正治さん(左)と、プロポーズを試みた大路みさきさん(右)
懸垂幕プロポーズをした大路みさきさんは「毎年山形屋さんの福袋を買うのを楽しみにしている。去年末にこの企画を見て、面白そうだなという軽い気持ちで応募したが、実際に懸垂幕が出てみると感慨深かった。本当はプロポーズしてほしかったけど、時代も変わってきているので、女性からのプロポーズもありかなと思いためらいはなかった。付き合って4年目なので、いい機会だったと思う」と話す。
プロポーズされた吉原正治さんは「買い物に行こうと誘われて、駐車場に車を止めて歩いてたらあの懸垂幕があって、最初に見たときは本当にびっくりした。プロポーズのタイミングが分からずにいたので、先に言われてしまったなという感じだった」と振り返る。
大路さんは「SNSに載せたらいろいろな人から『すごいね!』というコメントが来たり、会社でもうわさにはなっていたりしたようだった。悲しいニュースが続くので、見た人に少し明るい気持ちになってもらえるならうれしい。いつでも冗談を言い合えるような明るく楽しい家族にしたい」と話す。吉原さんからのプロポーズの返事は「よろしくお願いします」だったとのこと。二人は年内に入籍予定という。
山形屋営業推進部の川俣順司さんは「日頃の感謝を込めて、毎年年末に夢福袋という企画を行なっている。その中で『山形屋らしいことができないか』と考え、昨年、当店の売りでもある懸垂幕に、お客さまからのメッセージを掲載してみようということになった。吉原さんの誕生日に掲載期間を合わせたいという要望があったので、今月公開する運びとなった。懸垂幕についての問い合わせはめったにないが、過去一番の問い合わせが来て驚いている。SNSでも懸垂幕を撮影した写真を載せて『みさきさん、応援してるよ!』というコメント付きの投稿などが見受けられた。来年やるかは分からないが、またいつか企画できたらと思っている。次の機会を楽しみにしていてほしい」と話す。
掲載期間は8月16日まで。