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宮崎に居酒屋「國酒 松」 宮崎出身のクリエーターと空間づくりでコラボ

「県内外で『宮崎の焼酎を飲むならここ』という場所にしたい」と話す小松山さん

「県内外で『宮崎の焼酎を飲むならここ』という場所にしたい」と話す小松山さん

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 居酒屋「國酒(こくしゅ) 松」(宮崎市橘通東3、TEL 0985-23-9392)が6月4日、宮崎市内にオープンした。

カウンター9席のみのシンプルな店内(写真提供:國酒 松)

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 店主の小松山龍辰さんは鹿児島県出身。8歳で宮崎に移り住み、大学卒業後は看護師として4年間働きながら、酒好きが高じて、酒蔵で焼酎造りの手伝いもしていたという。その後、市内の立ち飲み店「角打ちしなと」の店長として2年間店を切り盛りし、今回同店を開いた。

 小松山さんは「看護師をしていた時は、患者さんがなるべく戻ってこないように、健康になってもらうことが仕事だった。『また来てください』と言えるような場所を作り、人間関係を積み重ねる仕事がしたいという思いやこれまでのさまざまな経験や出会いが、店のオープンにつながった」と話す。

 店は国道220号線から路地裏に入った橘通東に位置する。席数はカウンターのみ9席。店内の設計、デザインやロゴの漆芸に加え、BGMのピアノの演奏や陶器、藍染めののれんも宮崎出身のクリエーターによるもの。小松山さんは「宮崎のクリエーターといいものを作りたいという思いから、コラボレーションした。店内は、お客さまとの対話を大切にするため全席カウンターにし、お客さまが目の前の酒に集中してリラックスできるように、あえて酒を並べず、スポットライトを設置してシンプルな店構えにした」と話す。

 メニューは、「都満牛もも」(1,700円)、「餡(あん)かけ茶碗(ちゃわん)蒸し」(500円)など、炭焼き料理やだしを使った料理を提供。お通しでは、日替わりのだしも提供する。ドリンクメニューは、国産酒をメインに取りそろえ、特に焼酎は70種ほどの宮崎焼酎のみを扱う。直接酒蔵と交流を持つこともあるといい、生産までのストーリーを知る銘柄を多く取りそろえる。

 小松山さんは「店の名前に入っている『松』は、お客さまを『待つ』姿勢や『松』のような凛々(りり)しくありたいという思い、さらにめでたいものとして慶事で使われる松竹梅などの『松』から取った。プレーヤーとしては一人だが、たくさんの人の力を借り、周りの縁があって完成した。宮崎の良さが伝わる、宮崎のシンボル的な場所になれば」と話す。

 営業時間は15時~23時。日曜定休。

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