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宮崎科学技術館が「バーチャルプラネタリウム」 流れ星にコロナ終息願う

バーチャルプラネタリウムでは、各回テーマに沿って宮崎の空をユーチューブ配信する

バーチャルプラネタリウムでは、各回テーマに沿って宮崎の空をユーチューブ配信する

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 ユーチューブ上でバーチャルプラネタリウムを配信する「空を見上げてみようプロジェクトin 宮崎」を4月22日から、宮崎科学技術館コスモランド(宮崎市宮崎駅東1、TEL 0985-23-2700)が行っている。

「バーチャルプラネタリウムを通して、空を見上げるきっかけになれば」と話す宮崎科学技術館天文係長の安達大輔さん(左から2番目)

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 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、臨時休館している同施設。天文係長の安達大輔さんは「休館にもどかしい思いを抱く中、スタッフ全員で『こんな時だからこそ、今ならではのツールを使ってネットを通して空でつながりたい』と意見が一致し、初めての試みとしてバーチャルプラネタリウムを企画した」と話す。

 バーチャルプラネタリウムでは、各回テーマに沿って宮崎の空をユーチューブで配信する。職員による解説とフルートの演奏と共に宮崎の空を映し、自宅にいながらプラネタリウムにいるような感覚を味わうことができる。1回目では「新型コロナウイルスの早期終息を願い、流れ星に願いを」のテーマで、この時期に見ることのできる星座や流星群を解説。5月1日の回では「お誕生日」をテーマに、誕生星座の探し方を解説した。安達さんは「配信を開始してから、小さなお子さまがいる家庭のほかにも50代、60代の方からも反響があった。『普段星を見ることはないが、星を見上げるきっかけになった』『星に希望をもらった』などのメッセージも届き、普段施設に足を運べない方にも自宅で星空を楽しむきっかけになったのでは」と話す。

 「当館のプラネタリウムは27メートルで、九州一の大きさを誇り、世界のプラネタリウムの中でも10本の指に入る。『スーパーヘリオス』と呼ばれる恒星投映機は、5月1日で16年目を迎え、変わらず美しい星空を映し出している。新型コロナウイルスの状況で下を向きがちな日々が続くが、このバーチャルプラネタリウムを通して、多くの皆さんが空を見上げるきっかけになればうれしい。落ち着いたら実際に当館に来て、本物のプラネタリウムでヘリオスの映し出す空を見ていただきたい」とも。

 配信は不定期で、開館まで継続予定。

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