新型コロナウイルス感染終息への願いを込め、疫病封じにご利益があると言い伝えのある妖怪アマビエ描かれたトラックが4月25日から、宮崎県内で走行を始めた。
アマビエは、江戸時代に肥後国で現れたとされる半人半魚の妖怪で、疫病封じにご利益があるといわれてきた。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、SNSでは「アマビエチャレンジ」などのハッシュタグをつけ、アマビエを使った疫病封じ活動がブームとなっている。
運送会社「一番運輸」(大分県)がアマビエを印刷したトラックの走行を始めた。本社のある大分市で自社プリントを行う。今回宮崎で走行するアマビエトラックは、大分に次いで全国で2台目という。一番運輸宮崎営業所所長の甲斐直樹さんは「大分で初めてアマビエトラックを走行したところ、多くの反響があった。やりとりをするお客さまから宮崎営業所でもアマビエトラックでの配送をお願いできないかと要望があり、宮崎で2台目のアマビエトラックが走行することとなった」と話す。
宮崎のアマビエトラックは主に長距離運送用としており、宮崎から全国各地に荷物を配送する。「アマビエトラックで配送をスタートしてから、『見たらツイてる気分に』『アマビエトラックを見られたから、今日はいい日だ』などとたくさんのお声をいただいた。宮崎や配送先の本州からも問い合わせや配送の要望が続き、今は大変忙しくしている。配送中では、停車中に隣に並んだ車から写真を撮られることもある」と話す。
「コロナウイルスの影響で日々大変な生活を強いられる中、大きなリスクを背負いながらも全国のトラック運転手による滞りない物流は社会を支えている。アマビエトラックで宮崎から日本各地に笑顔を届けると共に、同業者へのエールにもなれば」とも。