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宮崎で「BUY LOCAL miyazaki」プロジェクト 街中で飲食店が弁当販売

ブースには販売開始直後から完売まで多くの客が足を運んだ

ブースには販売開始直後から完売まで多くの客が足を運んだ

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 プロジェクト「BUY LOCAL miyazaki #地元を支えよう」が宮崎県宮崎市で始まった。初日の3月16日、「タリーズコーヒー橘通店」(宮崎市橘通西3)店頭ではテークアウト用弁当の販売を行い、70食が完売した。

一平グループの「レタス巻き」、コンフォートダイナーグループの「地鶏の炭火焼」、パリの朝市の「煮込みハンバーグ」、小戸荘の「サバのみそ煮」などが入ったコラボ弁当

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 市内の飲食店でも、新型コロナウイルスの感染拡大で売り上げ減や集客減といった影響を受けている店舗は少なくない。同プロジェクトは、そうした市内の飲食店が連携し、地産地消の促進を目的に立ち上がった。発起人であり実行委員会代表の一平ホールディングス・村岡浩司社長は「街中の飲食店でも3月に入ってから予約のキャンセルが殺到し、中には売り上げ5割減の店舗もある。まず自分たちにできることから始めたいと、スピード勝負でプロジェクトを立ち上げた」と話す。

 プロジェクト開始当日には、参画した飲食店「一平グループ」「コンフォートダイナーグループ」「レストラン パリの朝市」「旅館小戸荘」がランチ用のテークアウト弁当を、「タリーズコーヒー橘通店」の店頭で販売した。販売は風通しの良い屋外で行い、スタッフもマスクを着用するなど感染予防を徹底した。用意した弁当は4社がコラボレーションした「BUY LOCAL miyazaki コラボ弁当」(1,500円)のほか、各店舗の定番メニューを詰めたもの(650円~)など計5種類。70食の弁当は12時30分過ぎには完売した。

 一番街商店街で居酒屋「みやざき晴海」などを運営するコンフォートダイナーグループの竹井倫世副社長は「宴会のキャンセルが続き、自分たちの店舗だけでなく食材の仕入れ先である生産者も頭を抱えている。弁当の販売でそうした方々にも貢献したい」と話す。「コラボ弁当は4社のメニューがかぶらないようにバランスを考えながら構成した。各店舗の一押しのメニューを一度に食べていただけるのはなかなかない機会なので味わってほしい」とも。

 今回のプロジェクトは、高校生から社会人まで幅広い世代の有志が参画し、ロゴやPR動画の制作なども行っている。村岡さんは「運営メンバーが集まったのは一度だけ。オンラインでやり取りをしながら、全ての準備を整えた。今後は参画企業も募りながら、このプロジェクトが他のエリアでも広がってくれるとうれしい」と話す。「市内の個々の飲食店では弁当販売など、独自の取り組みをスタートしている店舗も増えている。大人数で店を利用することは難しいかもしれないが、まずはいつもの行きつけの店でいいので、近所の店を支えていただきたい」と、プロジェクトへの思いを語った。

 同ブロジェクトでは事態が収束した後に使える食事券などを返礼品したクラウドファンディングも今日から実施。弁当販売は4月24日まで行う予定だが、状況を見ながら判断する。

 販売時間は平日の11時30分~13時30分。内容はその日により異なる。

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