「ローカルキャリア白書」をテーマにした講演会が10月11日、油津商店街内の「油津yotten」(日南市岩崎3)で開催される。主催は日南市ローカルベンチャー事務局(日南市吾田)。共催は公益財団法人宮崎県産業振興機構と一般社団法人地域・人材共創機構。
「ローカルキャリア白書」は地域で働く人々の声を集めた書籍で、今年5月に出版された。講師は同書の著者で、島根県雲南市で企業と地域の連携サポートやキャリア支援を担当する宇野由里絵さん。今回のイベントはローカルキャリア白書の九州支部を日南市に設立することを記念して開く。
当日はイベントの前半で同書の解説を行い、後半では参加者同士が自身のキャリアについて話し合う。そこでの意見は次回出版のローカルキャリア白書内で検討されるという。
宇野さんは「『ローカルキャリア』とは、現在のキャリアに新しい意味や価値を見いだすために作った言葉。イベントを通して地方で働き、生きることを身近に感じてもらいたい。そうした考え方が広まることで、ローカルキャリア自体が特別なものではないと知ってほしい」と話す。
日南市ローカルベンチャー事務局の渡邉茜さんは「私も移住者だが、日南に拠点を移して、東京には東京のいいところがあるように、地方には地方のいいところがあると感じる。給料は東京の方が高いが、子育ては日南の方がしやすい。ライフステージに合わせてキャリアを設計するのもこれからの時代の1つの選択だと思う。イベントをきっかけにこうした新しい生き方を模索してほしい」と話す。
開催時間は19時~21時。申し込みはフェイスブックのイベントページで受け付ける。