宮崎県新富町の日本茶専門店「新緑園」(新富町新田、TEL 0983-35-1057)の茶園で4月27日、全国茶品評会用出品茶の手摘みが行われた。
2018年には日本茶AWARDプラチナ賞、国際名茶品評会金賞、Great Taste Awards三ツ星などに選ばれた同園。2016年までは全国茶品評会の農林水産大臣賞を3年連続で受賞した。同園では毎年、全国茶品評会のため「心をひとつに一芯二葉」というスローガンを掲げ、一般参加者とともに手摘みイベントを開催している。
代表の黒木信吾さんは「県内で手摘みをしている茶園はここだけ。機械だと一定の長さで摘んでしまうが、手摘みだと柔らかくみずみずしい部分だけを選別できる。ただ、鮮度を保つためにスピードを上げながら目標の量を摘むのが難しい」と話す。
当日は宮崎県内だけでなく、大分県などからも180人以上が参加。50分の茶摘みと10分間の休憩を4セット行い、品評会用に育てた「やぶきた」品種の茶葉90キロを収穫した。
黒木さんは「徐々に一般参加の方が増えきているのがうれしい。良質な茶葉の育成には肥料をまいたり黒い布を被せたりと、最適な環境にどれだけ近づけられるかが重要だが、努力のかいあって良いお茶ができそう。今年も受賞を狙いたい」と意気込む。
第73回全国茶品評会は8月下旬に愛知で開催予定。