東京都渋谷区に本社を構えるIT会社「ナンバーナイン」のサテライトオフィス開設に伴う「立地協定調印式」が3月18日、日南市油津商店街にあるコミュニティスペース「油津yotten(よってん)」(日南市岩崎3)で行われた。
漫画アプリの製作・運営、電子書籍配信代行事業を行う「ナンバーナイン」がサテライトオフィスとして油津商店街に開設する「日南デジタル漫画ラボ」は、電子コミックの制作と高効率に電子コミックを制作する新たな手法の研究・開発を行うラボとして活用する。同市では約3年前からIT企業の誘致に力を入れており、同社が14社目となる。
「ナンバーナイン」の小林琢磨社長は「宮崎県は年に3、4回ほど訪れているが、日南市は3年前に訪れた時に比べ活性化が進んでいたことから進出を決めた」と話す。同社では現在、「日南デジタル漫画ラボ」で働く社員を募集しており、4月5日に宮崎市内で、6日に日南市内で会社説明会を開く。
「漫画は海外では新しいアートとして認識をされており、まずは国内でのトップシェアを目指したい」と意気込む小林社長。IT企業誘致を担当する日南市役商工・マーケティング課の川越大輔さんは「世界に羽ばたく漫画カルチャーを日南からも支えていきたい。これから採用支援など全力でサポートできれば」と話す。