宮崎県日南市が現在、ウェブ面接ツールを開発、販売する「ブルーエージェンシー」(東京都)と連携し、ウェブ上で移住相談ができる仕組みを提供している。
締結式に出席した前田社長(左から3番目)と崎田市長(左から4番目)
ブルーエージェンシーはクラウド型採用管理システム「インタビューメーカー」を手がけるIT企業。人口減少の問題を抱える同市が移住者の受け入れを拡大する手段として、遠隔でも移住相談ができる同社のサービスを導入した。自治体と同社がこの取り組みを実施するのは国内初で、日南市と参加する市内企業9社は1年間無料で同システムを利用することができる。市と移住希望者や求職者をつなぐウェブメディア「移職住(いしょくじゅう)」も開設した。
1月31日には日南市役所(日南市中央通1)で連携協定の締結式を開いた。崎田恭平市長は「移住には仕事、住居、生活など様々な不安がつきまとうが、今回の取り組みを活用することで気軽に相談できる環境を作りたい。企業にとっても人材獲得の可能性が広がると思う。いずれは全国の地方でも展開できるシステムになることを願って、一緒に頑張っていきたい」と話した。
前田裕人社長も「移住を検討すると、実際に現地を訪れ、地元の人と話し、仕事を探すなど多くのコミュニケーションが発生する。ウェブの相談窓口を作ることで、移住のハードルも下がるのではないか」と期待を寄せた。