広島カープの春季キャンプに合わせた企画「新井さんの一歩」を盛り上げるイベントが2月10日、宮崎県日南市の「油津商店街」で行われ、約200人の観客が訪れた。主催は「日本一のカープ駅をつくる会」。
広島カープのキャンプ地である日南市では、日本一のカープ駅をつくる会が主体となり、油津駅をチームカラーである赤色に塗り、臨時列車を走らせるなどキャンプ地を盛り上げる取り組みをしてきた。今年は昨季で引退した元広島カープの新井貴浩さんの功績を油津商店街に残そうと、実寸の足跡を刻んだプレートを設置。油津駅と油津カープ館には昨シーズン実際に使っていたスパイクを展示している。イベントはそのお披露目セレモニーとして開かれた。
当日は新井さんのものまね芸人、新丼貴浩さんがゲストとして訪れ、新井さんの打席内でのしぐさや打撃フォームなどを披露。その後はものまね大会が行われ、観客の中から3人がステージに上がり、それぞれ新井さんになり切ってパフォーマンスを行った。
日本一のカープ駅をつくる会代表の黒田泰裕さんはお披露目セレモニーで「新井さんはファンだけでなく選手にも愛された人で、日南にも思い入れを持っていただいているのではないか。毎年キャンプに合わせて何か新しい企画を行うことで、日南を訪れてくれるファンの皆さんにも喜んでもらいたい」とあいさつ。
ゲストとして訪れた新丼貴浩さんは「新井さん本人が登場すると思って駆け付けていただいた方もいるかもしれないが、今は(日南ではなく)沖縄にいる。しかし皆さんの思いは沖縄にも届いたのではないか」と話し、会場を盛り上げた。
「新井さんの一歩」に合わせてJR九州では宮崎駅と油津駅の片道記念きっぷを駅の窓口で3000枚販売したところ2週間で完売した。現在はクラウドファンディング「FAAVO」と「CAMPFIRE」経由で購入することができる。「新井さんの一歩」は今月28日まで。