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宮崎で「子どもの貧困と教育」考えるフォーラム 現役の奨学生らが登壇

「ぜひフォーラムに参加して、社会的養護下にある子どもたちの進学環境について知ってほしい」と話すSwing-Byの高橋代表

「ぜひフォーラムに参加して、社会的養護下にある子どもたちの進学環境について知ってほしい」と話すSwing-Byの高橋代表

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 児童養護施設や里親家庭など、社会的擁護下で育つ子どもたちの進学・教育について考える「みやざき『子どもの貧困と教育』フォーラム2018」が12月16日、宮崎大学(宮崎市学園木花台西1)で開催される。

「みやざき『子どもの貧困と教育』フォーラム2018」のチラシ

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 主催する宮崎大学やNPO法人Swing-By、宮崎県、宮崎日日新聞社などでつくる「宮崎県の子どもの貧困に関する推進連絡協議会」は、2017年に「みやざき子ども未来基金」を創設。社会的養護下で育った子どもたちに、大学や専門学校への進学資金などとして活用してもらう返済不要の奨学金「みやざき子ども未来奨学金」を設立している。

 同奨学金では、これまで3人の子どもたちが大学や専門学校に進学。アルバイトや部活動、サークル活動にも挑戦しながら充実した日々を送っている。奨学金を受けることが決まっている「予約奨学生」もおり、Swing-Byでは進学に必要な学力向上のための学習支援も行っている。

 今回のフォーラムでは、現役の奨学生と予約奨学生が第1部で登壇し、自身の体験や思いを語る。第2部のパネルディスカッションには、同様の支援の先駆けとなった活動を行なっている東京都のNPO法人Living in Peace代表理事の中里晋三さん、県内で児童養護施設を退所した子どもたちの生活支援などを行う退所児童等アフターケアセンター クオーラの支援コーディネーター・鬼束咲子さん、奨学金制度の専門家として宮崎大教育学部の湯田拓史准教授が登壇し、意見を交わす。

 Swing-Byの高橋好香代表は「子どもたちが未来を切り拓いていくために、資金面、学習面に加えて必要な支援を多角的に考え、共有していきたい」と話している。

 開催時間は13時~16時。参加無料。事前申し込み制。申し込み・問い合わせは同大学教育学部付属教育協働開発センターでメール(gengen@cc.miyazaki-u.ac.jp)、もしくはファクス(0985-58-5287)で受け付ける。

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